JO3GBD
無線免許代行 杉山行政書士

再開局の勧め

学生時代には無線を楽しんでいましたが就職をきっかけQRT。25年ぶりに再開局しました。

無線を再開して本当に良かったと思います。若い方からOMさんまでいろんな方とお友達になれましたし。

従事者免許を持ちでQRT中のお方は、是非、再開局をご検討していただき、カムバックハムの仲間入りをしませんか?

で、当局の再開局に至った経緯と開局直後に感じた事をご参考まで紹介させていただきます。

よろしければもご覧ください!!

Topへ

再開局のいきさつ

忘れていた言葉:アマチュア無線

それは2004年8月末の夜、職場の宴会で、隣に座っていたK氏がアマチュア無線の事を話し出しました。彼は3アマを持っていると自慢。「僕は2アマだからこっちが勝ちだ」と思わず言い返し・・・
学生時代はハムをしていたけれど、社会人になってからその言葉にすら触れる機会がなかった「アマチュア無線」。

これが25年ぶりに私のメモリーの中から「アマチュア無線」の虫が呼び戻されたきっかけでした。

もし宝くじが当たったら

11月になって年末ジャンボ宝くじが発売され、ひょっとしたら3億円と思い連番で1組を購入しました。

もし3億円当たったらどうしようか?と有り得ぬ事の瞑想に。
どっかビルを建てて、下の階はは借家にして家賃収入で暮らしていこう・・・と瞑想していくうちに、・・・屋上にはタワーを建てて八木アンテナにローテーター、そしてDXとQSO・・・と考えが知らず知らずのうちに進んでいきました。

思えば、学生時代の夢であった八木アンテナ。現実は、親のスネをかじりながらだったので、自作の7MHzの針金製逆Vアンテナと、ピアノ線製の1/4波長144MHzの自作グランドプレーンでオンエアーしていました。

四半世紀前の夢を叶えたいという願望が、自身の中に潜在していた事に気付いた瞬間ででした。

コールサイン:JAへの憧れ

12月のある日、インターネットでWebブラウズしている内に、たまたまJARLのページにたどり着きました。25年前には無かった(インターネットすら無かったので当然ですが)JARLにサイトが出来ていて、妙にびっくり。色々見てみると、新周波数帯やらなにやらかなり変わっています。

コールサインは世界で唯一自分の物と思っていましたが、今は再割り当てが行われているとの事で、これから開局したらコールサインのプリフィックスがどうなるのかが気になりまし。ひょっとしてJA3がもらえるかも?しかし3エリアの場合、今はJO3が割り当てされているとの事です。

実は、中学3年で開局しその時1エリアに住んでいたのでコールサインはJF1、その後、4エリアに引っ越すことになり、JA4が終わった直後のJH4になりました。(そして就職で3エリアに移転し現在に至っています。)

邪道かもしれないけど、どうせ新しいコールサインをもらうならJA3が欲しいと思い、何年かすれば3エリアにJA3の再割り当てがあるのでその時まで気長に待とうと。旧コールの復活も出来る様になっているので、それまでは旧コールのJH4BHM/3で行こうと思いました。幸い、4エリアは未だ再付与にはなっていないのでJH4BHMは未だ自分のものにしておきたいし・・・

という事を考えているうちに、宝くじが当たったわけでもないのに、再開局する意思が固まってしまいました。

<後日談>
局免許申請を出してしばらくして、いつ頃JA3の再付与がはじまるのか気になっって、最近のコールサイン付与状況から予測してみようと思いWebを検索していると、JJ1WTL'S CALL SIGNFORECASTでそのものずばりの予測されておられました。
なんと、JO3XZZが2011年、JP3XZZが2021年との予測。JA3までそのあとJQ3,JR3,JS3があるので、生きているうちにはJA3の再付与は有りそうも無いです。
更に、JH4BHMが他の人に再付与されるのもあの世に行ってから。
JAへの憧れから再開局に踏み切ったわけですがこれも叶わない話。宝くじもだめJAもだめ、アンテナの無い街だが、リグも買ったし局免申請もしたので、この際、再開局するしかないかと、まあ動機不明な再開局となりました。
いっそのことJO3の固定局で申請しても良かったと思ったのですがこれも後の祭り・・・
(その後、結局申請してJO3GBDを頂いたのですが・・・ その話は後述。)

<後後日談>
丁度6エリアがJA6を再割り当てをしていてもう少しで終わりそうなので、2006年6月にJA6WWFを頂きました。
邪道ですが・・・ 
ひょっとして老後は6エリアにいる可能性も無きにしもあらずで、その時に使おうと思ったりして・・・

アンテナの無い街でのアマチュア無線

というものの、むちゃくちゃ大きな問題がありました。我が家は、所謂、新興住宅地にあり、街ぐるみでアンテナが無い街が売り文句です。全世帯ケーブルTVに加入していて、周りを見渡しても、ベランダの衛星放送用アンテナは別として、全くTVアンテナがありません。約3年前に新築入居したのだがその際アマチュア無線をするなんて事は全く思ってもいなかったし・・・

無線をするからにはDXもしたいし、でも、アンテナなしでは…。目立たないようにHFモービルのアンテナを2階ベランダにつける位ならOKかなとか、でも、そんなもんでDXまで飛ぶのかとか、この際ベランダにルーフを付けてアンテナを目立たなくしようかとか、色々考えました。

「アンテナの無い街でのアマチュア無線」。困難であるが故、意地になって挑戦してみたくなってきました。

思えば、"もし宝くじが当たったらビルに八木アンテナで再開局"から始まったのに、全く皮肉なストーリー。ともかく、目立たないアンテナという条件下でのDXerへの挑戦がはじまりました。

(ちなみに、宝くじは当りませんでした。念の為・・・)

Topへ

再開局手続き

コールサイン復活の手続きと従事者免許との再会

アンテナの事が気になりつつも、とりあえず開局申請に必要なものを用意しておこうと思い、開局用紙 を確認、昔のコールサインで開局申請するには昔の局免か局名録のコピーが必要で、どれも無い場合はJARLで旧コールサイン確認してくれます。うちの場合どっちもない(25年間も持っているほうが奇特)ので、「旧コールサイン調査依頼書」で依頼を行う事にしました。

ここでの問題はその頃の住所。25年前の事で、又、途中引越しもしているし、市制移行もあって住所標記が変わっているし、局免に記載された住所はさて?ともかく、きっと局免と局名録の住所変更届けをしていたと信じ、引越し後の住所を思い出し、市制移行前後の両方の住所を記載しました。

又、無線従事者免許証の番号も必要。幸い、従事者免許証は一生ものなので捨ててはおらず探し出しました。面白かったのがその写真。電話級は中学生、電信級は高校生、2アマは大学生の時の写真がついていて、子供達に大受けで、大笑いを頂戴しました。

まあ、何とかなるかと思い、JARL住所(ほんのり記憶にも残っていました。昔、QSL送付の度に何度もこの住所を書いていたはず)を封筒に書き、ポストに投函しました。

なんと投函後1週間もしないうちに“旧コールサイン確認書”がJARLから届きました。あまりの早さに驚きました。ちゃっかりJARLの入会案内も同封されていました。

開局申請

いよいよ開局申請。以前に開局用紙 を買っていましたが、手書きは苦手です。北海道総合通信局のサイトにダウンロードできるWordファイルがあったのでそれらを利用してPCで作成しました。

昔は、ややこしい送信機系統図も書き、薄手の紙に“写し”とかも書いたものでしたが、比較的簡単になっていました。
もっとも、申請は購入した技適無線機でしたので、以前とは変わった電波形式の表記も含めて取扱説明書通りに書くだけでしたので簡単でしたが、古い無線機の場合は大変かもしれません。
用意したのは、無線局免許申請書、無線局事項書及び工事設計書(両面)、電波利用料の前納申出書の3枚だけ、それに、JARLからもらった旧コールサイン確認書と返信用封筒を同封して完成。

3週間後、もたもたしていて未だアンテナも立ててもいないのに、局免許が届いてしまいました。

<後日談>
とりあえず、開局申請は手探りで出来ました。後で知ったのですが、静岡の杉山行政書士さんが旧コールサインの復活も含めて免許申請の代行を引き受けていただけます。割高にはなりますが、安心料と考えてご利用されるのも一案かと思います。

1st QSOとJARL入会

とりあえず、144/430MHzのモービルアンテナをベランダの物干し竿かけにつけてQRV可能に。144/430MHzは思いのほか空いていました。430MHzでCQを出しておられる局あり応答、滋賀県大津市のOMと再開局後初QSO。最後にQSLはビューロでとの事でOKしましたが・・・おっとJARLに入会しないと。QSLカードも用意しないと・・・

早速、JARLの入会手続きをWebからしましたが、入力後、何の確認画面も出ず、確認メールも来ずで大丈夫かなと・・・翌日、再度入会の入力し、会費の銀行振込をしました。

電波利用料

局免許が届いてから1週間後にたいそうな請求書が届きました。こんな請求書にお金をかける位ならもっと安くして欲しいですね。オンラインバンキングからも支払えると書いてありましたが、やり方がわからず、仕方が無いので郵便局に行ったらお休み(土曜日でした)。電波利用料なんて面倒な事しなくても、申請費用と一括にすれば良いのにと思いつつ・・・

XYLに頼んで平日に郵便局へ支払いにいってもらい、手数料はかからなかったとの事でした。

<後日談>
一年経ってまた郵便が届きました。5年分を前納したのに・・・ わざわざ今年度分は既に納付されている旨のお知らせでした。なんか無駄に感じますね。

3エリアのコールで開局申請

JH4BHM/3で約150局程交信した頃、いちいち"ポータブル3"を言ったり、移動地運用ではなく自宅からと説明したり、DXのコンテストで毎回"−・・−・  ・・・−−"を打つのが面倒になってきました。

当初は、再付与のコールサインでJA3が回って来るまで待とうと思っていましたが、今の再割り当てのペースでは、JA3が来る頃には生きているかどうかもわからないし!?

で、3エリアのコールサインで開局申請する事に。現在割り当てのコールサインはJO3のFの終わり頃。 JO3G**のFBなコールサイン(出来ればサンドイッチ)を期待しつつ、開局申請を行いました。

JO3GBD開局

しばらくして、局免許が到着。どんなコールサインか楽しみに封筒を開けると”JO3GBD”。ぴんと来ないし、言い難いし。瞬間、もう一度開局申請をやり直そうかとも思いました。が、次回にFBなコールサインがもらえるとは限らないし、折角頂いたJO3GBDと一生付き合う事にしました。

Topへ

無線界の浦島太郎

25年ぶりのハムショップ

話が前後しますが・・・

Webで職場近くにハムショップがあるのを知り、会社帰りに寄ってみました。昔、憧れていたFT-101が飾ってあったりして懐かしくタイムスリップしたような感じ。店主と話しているうちに、Q符号やハム用語も頭の奥から出てきたりして。

話題は問題のアンテナへ。店主曰くはHFモービルのアンテナでは利得が少なくがっかりするだろうとの事です。結局、薦められたのはICOM社(私の頭の中では井上無線でしたが)のオートアンテナチューナーAH-4とリグはそれに対応しているIC-706MKIIG。軒先にAH-4を設置し、そこから可能な限り長くアンテナワイヤーを張る作戦でどうか っていう事です。

一方で、驚いたのはリグとその価格。IC-706MKIIGはHFから430MHzまで搭載し昔のハンディー機のサイズ(愛用していた144MHz、1WのTR-2200はこれ位のサイズだったと思う)、価格は勉強して80K台で済むとの事で、昔では考えられないお話。21世紀になって世の中進んだものだなあと感じる次第でした。

ICOMのカタログを貰い、開局用紙を購入しました。

アパマンハム?

ICOMのカタログを見ていて気になったのだが「アパマンハムへも最適」とある。”アパマンハム“って何?昔はこんな言葉はなかったのに。

Webを色々検索しているうちに、その疑問が解決。“アパマンハム”とはアパートやマンションに住むハムの意味で、アパマンハムのリンク集もあって、見ていると皆さんアンテナ苦労されているのが解りました。

例の、薦められたオートアンテナチューナーAH-4もアパマンハムには重宝するらしく、ICOM社以外のリグでもコントローラ自作して使っている方もおられました。

なんか、"アパマンハム"の方々のが奮闘されているのを知り、"アンテナの無い街"のアンテナ作戦も心強く思える様になりました。

最近のリグとメーカー

JARLのサイトにあるリンクを辿り、各メーカーのリグのチェックに。びっくりしたのは、あの天下の八重洲無線がスタンダードと合併。(トリオがKenwoodに改名したのは何故か知っていたけど。)

リグは、ピンからキリまで色々あり100万円を越えるものまである。ビキナーはともかく、きっとアクティブなOMさん達は、私がQRTしている四半世紀の間により高機能な物を求めていったのかなと思いつつ眺めました。

興味が湧いたのは、KenwoodのTS-480。パソコンからもコントロールでき、CWの機能が充実していて、面白そうに感じました。ハムショップに勧められたIC-706MKIIGに比べると、144MHz、430MHzがないので別にもう一台いるけど・・・
ハムショップで伺ったら、店主は、やはりICOM IC-706MKIIGがお薦めとのことの。

トリオの9R59DSのキットを組み立ててSWLから入った私のハム入門時代、ローカルから中古で買った初めてのリグもTR-2200だった。当時トリオ様様だっただけに、これも時代の流れかと思いつつ・・・

四半世紀年ぶりのCQ誌

25年ぶりのハムショップにて、たまたまCQ誌の発売日だったので購入しました。昔の様に局名録の増補版は付いていません。1月号なので、ハム手帳、DX地図が付録で、空白期間が長い私にとっては重宝する代物です。

しかし、CQ誌も薄くなったものです。昔は殆ど広告でズッシリ思い分厚いCQ誌で、保存するのにかさばっるので広告ページを切り取ったら、薄っぺらになった記憶がみがえりました。

CQ誌で“アパマン・ハム・ハンドブック ”なる本があるのを知り、早速、購入しました。

また、CQ誌の広告で、自宅から車で5分の所に別のハムショップがあることを発見!以後そこに大変お世話になっています。

四半世紀、無線の言葉も変化していた!?

再開局直後の話。QSOを聞いたり、したりしていると、聞きなれない言葉もちらほら。
まあ、四半世紀経っているのですから、言葉は変化していても不思議ではありませんが・・・

"ごきゅう"
59の事ですが、何故かが入ります。英語では、昔もFive and Nineでしたけど・・・

"漢字解釈では・・・"
QRAに関してですが、わざわざ解釈と言わなくても・・・

"フレンド各局聞いていませんか?"
430MHzのFMでよく聞きます。こういうCQを出されたら、応答して良いのか悩みますね。新たに開局された方には、仲間に入りにくいですし。
まあ、お友達を増やしていけば良いのですが・・・

"こちらのコールは・・・″
わざわざコールって言わなくても"こちらは・・・″で十分なのに。コールサインの事をコールと略すのもちょっと抵抗を感じますし・・・

"Calling CQ and Listening"
昔は、Calling CQ and standing by が定番でしたけど・・・

素晴らしい! "Turbo Hamlog"!!

これも再開局直後の話。QSOを聞いていると、"前回は199x年にお世話になりまして、十x年ぶりの・・・"と即座におっしゃっています。どうやってログ管理しているのかと不思議に思い、QSOさせていただった局長さんに伺って見ると、皆さん"Turbo Hamlog"なるソフトをお使いとの事。

早速、ダウンロードして使用する事に。 素晴らしい! よく出来たソフトです。! 

MS DOSの時代から端を発しているソフトとの事で、開発者の方々は、使用者の方々の意見や改善要望に耳を傾け、徐々に改善を何度も繰り返していって、ここまでかゆい所にまで手が届くソフトに仕上がったのだと推測します。

当局、3エリアと4エリアのコールサインを二つ持つ様になって、どうしようかと思えば、複数のコールを管理しやすくする為に、"Turbo Hamlog Launcher"なるものまで用意されていて、只々脱帽するしか術なしです。

レンタル シャック

これは、再開局後しばらく経って、アメリカのFCC免許を取得した頃。 DXペシションと言えば、大荷物をかついでたいそうな冒険と思いきや、世界のあちこちでレンタルシャックなるものがあり利用できるとの由。(もちろん、大荷物の大変なペディションも行われていますが・・・)

当局でも、グァムやサイパンあたりで遠征する気になれば出来る環境にあり、そのうちに、計画してみようかと思う始末。

まあ、便利になった、と言うか、商売ベースに乗らされる様になったというか、喜んで良いのかどうか、複雑な気持ちです。 

道の駅

聞きなれない言葉でした。昔はJCCの追っかけに皆さん夢中になってましたけど、長く運用されているとWACAも達成され、次なる目標にとどなたかが道の駅のブームを作られたのでしょう。

移動運用も昔に比べてやりやすくなったせいか活発になっています。

無線を永く続ける為の知恵?が生んだブームなのでしょうか?

よろしければもご覧ください!!

Topへ
Homeへ

本ホームページに掲載されている全てのコンテンツの無断転載を禁止します。
本ホームページに掲載されている内容のご利用に関してはご自身の判断と自己責任でお願い致します。
このホームページはリンクフリーです。
Copyright (C) 2005-2012 JO3GBD.  All rights reserved.