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第二章 ‐ ベランダアンテナ・アパマン編

本格派!アパマンに?

QTHをQSY、しかも5階建ての1階、本格派(?)のアパマンです。それでも何とかQRVをと… アンテナ奮闘記 第二章 ベランダアンテナ・アパマン編の始まりです。


2013年11月時点のアンテナです。地面から見上げた写真です。

シャックは北側のベランダがある部屋を陣取りました。ベランダは横幅2.2mの小ぶりのサイズです。ここで出来るだけ多くのバンドにQRVとなれば、はやりHFはATUとワイヤーアンテナですね。
とりあえず、VUのモービルホイップとHFのATUをベランダの両端に設置して策を練ることに。

なお、ケーブルの引き込みはエアコン用配管孔が2箇所もあるので全く問題なしです。

何をさておき"アース"

そうです。アースが要ですね。先ず、確認すべきは、ベランダのアルミ製手すりが接地されているかどうかです。もし、接地されていなければカウンターポイズ作戦になってしまいます。

エアコン用電源のアース端子との手すりのネジ部間の抵抗をテスターで測定。ラッキーです。キッチリと落ちていましたので、手すり接地作戦でOKです。

使わなくなったTV用同軸ケーブルのシールド線を三つ編みしてアース線を自作し、アルミ製手すり接地をしました。


AH-4/3のエレメント不可長を知る

次はエレメント長。ベランダ幅も狭いし張り方もさほど自由度がありません。

おさらいですが、 AH-4の取説には「使用周波数の1/2波長および、その整数倍のアンテナエレメントに対してマッチングを取ることができません。」とあります。従い、マッチングが取れないとされるエレメントの長さ(不可長)をキッチリと把握しなければなりません。実は、8年前にも同じことをしました(ずっと下の方に表があります)が、今回はお手軽移動運用にも活用出来るよう、長さの範囲とロッドアンテナやパイプ使用も考慮をして再作成することにしました。

左の表がそれです。(クリックで拡大します)アンテナの短縮率は0.95〜1.0のどこかになるとして、各周波数帯毎の1/2波長およびその整数倍の長さをまとめたもので、その中でも20m以下(移動運用で使いそうな長さ)を色づけをしました。

更に、20mまでの可/不可長を巻尺風に展開をしたのが右の表です。(スペースの都合でかなり縮小していますのでクリックで拡大してご覧ください)左側の青緑の帯が全バンドで不可長を避けられるエレメント長です。

ベランダではいろんな要素もあり、更に、真っ直ぐなワイヤではないので理論通りにはいきません。短縮率は出たとこ勝負で0.95から1.0の範囲外になるやも知れませんし、実際は一意になるので不可長の幅も少なくなると思います。右の表は、あくまでも、危ないと思われる長さにわざわざしないための目安だとご理解願います。

なお、エレメント最低長は、
・ AH-4: 7m以上3.5〜50MHz帯
・ AH-3: 3m以上で3.5〜30MHz、12m以上で1.9MHzも
と各々の取説に書かれています。(不可長は避ける前提です)

100円の助っ人を発見!

エレメントをあれこれ思案をしていたら、100円ショップで強力な助っ人を発見!

長さ180mm、直径5mmのガラス繊維製のポール。園芸用の支柱ですが、非導電性です。おまけに2本組。これを駆使してエレメントを試行錯誤しました。


AH-3かAH-4か?

AH-3とAH-4の両方を所有していますので、どちらを使うか悩みどころです。上述のように最低エレメント長が3mでもOKのAH-3の方が狭いベランダにがいいのですが・・・
両者を付け替えていろいろと試行錯誤を。
結果、AH-4に軍配が上がりました。理由は、エレメントの長さではなくて、チューンをする時のATU内のリレー音(騒音)です。 AH-3よりもAH-4の方がリレー音が格段に静かでした。それで、AH-4がベランダに居座ることになりました。


AH-4の据え付け

AH-4はベランダの側面に設置しました。
移動運用時にAH-4を取り外して使うことをもあるので、対候性の結束チューブでSフックでぶら下げています。AH-4にはリレー音対策もかねてゴム足を取り付けています。

なお、ぶら下げ用の金具は、ブロック用のプランターフックを、AH-4の防水キャップの代用は円ビの水道管用のTSキャップ20に小孔を開けて使っています。


コモンモード対策と接続

同軸は3D-2Vを使用。5Dよりも径が細い分トロダイルコアFT-240#43に密巻きして16.5ターン巻いています。
コントロールケーブルは0.5o2の4芯で、10φx90oのフェライトバーに10ターン密巻きをしました。

コアとフェラーとバーはPPのケースを廃品利用して保持をしています。

 

エレメントとアースの接続は、移動時のことも考慮して、取り外しできるようにしました。幅広タイプの平型端子とダブルギボシ端子で接続しました。


エレメント全長の選定と長さ稼ぎ策

エレメント長は、AH-4の場合は7m以上で、且つ、上の表の不可帳を避けると 7.14mから7.84mの範囲ということになりますので、とりあえず全長で7.7mのワイヤーをAH-4に取り付けました。
しかし、どう考えても幅2.2mのベランダには張れません。

    

ここで名案が。ちょうどAH-4の横にある雨水配管が塩ビ製、即ち非導電性です。直径が約100oあり、そこへエレメントワイヤーをゆるく巻き上げていって長さと高さを稼ぎました。

ランダムワイヤーアンテナ

とりあえずですが、こうなりました。(一番上と同じ写真です)

「全長7.7m ランダムワイヤー + ATU」です。見えていませんがAH-4は左側にあります。


     

100円のガラス繊維製支柱でエレメントワイヤを保持しています。


※2023/5/7追記:「支柱の先端はどうなっているか」とのご質問をいただきましたので追記します。
円筒のチューブ(ケーブル外被、2cm長)を支柱にボンド付けしてビニールテープ巻きし、その中にエレメントワイヤを通して折り返しています。


このアンテナで7MHz〜50MHzまでQRVをしています。コンディションによりますが、このアンテナでも日本国内はもとより、コンテスト時やJT-65ではDXともQSOが出来ています。

続く・・・

でも、これはとりあえずの設置で、まだまだ奮闘が続いています。⇒ ブログ もご覧ください。

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以下は、2005年記載の内容です。




第一章 ‐ ベランダアンテナ・戸建編

アンテナの無い街でのアマチュア無線

再開局をするにあたって、大きな問題?がありました。
我が家はいわゆる新興住宅地にあり、全世帯がケーブルTV。周りを見渡しても、ベランダの衛星放送用アンテナは別として、TVアンテナが見あたりません。転居した時にはアマチュア無線をするなんて事は思ってもいませんでしたし…

無線をするからにはDXもしたいし、でも、アンテナなしでは…。

「アンテナの無い街でのアマチュア無線」。ともかく目立たないアンテナをとあれこれ悩んだ結果、HF/50MHzはアイコムのAH-4に釣竿アンテナ、VUはモービルホイップをベランダからあげる事にしました。(ベランダは通りと反対側ですので表からは見えませんし。)

当局のアンテナ奮闘記を紹介します。

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アンテナケーブルの引き込み

シャックの移動

もともとシャックとなる予定だった私の書斎(といってもほとんど物置場)はベランダに面していない北側の部屋で、アンテナケーブルの引き込みをどうしようかと悩んでいる時に、Xが部屋割りを換えようと言い出し、シャックはベランダ側の南側の部屋になりました。

アンテナを設置しようとしているベランダに面しているので引き込み作戦は比較的簡単になり、又、AH-4のコントロールケーブルはオプションの10mのシールドケーブル(OPC-420)で届き、これもすっきり。(当初は、AH-4同梱の5mのケーブルをローテータケーブルで延長するつもりで、ノイズとかに一抹の不安があったのですが…)

とりあえず、既存のパソコンデスク上のモニターの横にIC-706MKUGMと電源(DM-330MV)を置いて一応シャックが完成。
昔に比べて、たったこれだけでHFから430MhzにOn Airできるのだから技術も進んだものだと妙に関心しました。






アンテナケーブルの引き込み策

次にアンテナケーブルの引き込み策、。新築して未だ4年も経っていない家に、あまり不細工な事はしたくはありません。

はじめは、壁の上のほうにあるクーラー用コンセントのBOXからケーブルを屋根裏に通し軒先から外に出す案を考えましたが、ケーブルを通したり動かしたりする際にいちいち屋根裏に上がらなければいけないので却下。
次に、壁に埋め込みコンセントBOXをつけてフレキCD管を数本で軒先へ導く案が浮上。でも、この場合は、CD管の数が無理しても3本で、アンテナの同軸が2本とAH-4のコントロールケーブルで一杯になるので、将来ケーブルを増やす拡張性が有りません。又、軒先のCD管の末端処理もオレンジ色の管が出て不細工になもなりますし、何よりも工事が大変です。
いっそのこと、クーラー用の孔を空けて、クーラー孔用のキャップつければ未だ見栄えは良いかと思い、いつもお世話になっている電気屋さんに電話して相談したところ、工事費5千円位でしてくれとの話でしたが、問題は孔径で、ドリルの都合で65mmφの孔しか開けけられないとの事。65mmφは大きすぎて不細工だし、隙間風対策のパテをしてもサマにならない。これも駄目。
(余談ですが、その電気屋さんも昔はアマチュア無線をしていたとの事で無線談議になりました。)
あれこれ悩んでいる頃、ホームセンターにて防雨入線カバーなるものを見つけ、これだ!と思い、後付け埋め込みコンセントBOXと40mmφ孔のモダンプレートを購入しました。

品名 品番 メーカー 備考
防水入線カバー WP9131K 松下電工   
後付けはさみボックス SBP MIRAI SPBパネルBOX
埋め込みコンプレート WN6054 松下電工 40mmφ孔つきプレート
モダンプレートカバー WN6091 松下電工 かくし用孔無しプレート、アングルつき。
アングルのみ使用。

次の課題は、壁の孔開け工事。

帰り道沿いのリフォーム屋さんを見つけましたがもう店は閉まっていて、翌日に電話したところ、工事費はが2万円もするとの事でお断りしました。

タウンページを頼りに他のリフォーム屋さんに電話したら、すぐに見に来て見積もってくれて、「工事費はまあ6〜7千円ですな」 との事で6千円で手を打ちました。
車に積んである道具でできるのでと、即工事をしてくれました。先ず、屋内側から壁を叩いて筋交いの無い所を探り、あと付けはさみボックスに合わせた長方形の孔をカッターで開けてくれました。その孔から、電話線用のCD管とTVアンテナケーブルが見えましたが、それを横に寄せて小孔を開け、今度は、屋外(ベランダ側)から35mmφの孔を開け、屋外側に防雨入線カバーを取りつけ、屋内の長方形孔にあと付けはさみボックスを押し込みねじ締め、プレートを付けて完了。流石はプロ、非常に手際が良かったです。
(驚いたことに、この方もアマチュア無線をされていて地域の防災ボランティア無線の会長をされているとの事。後日で案内を郵送するから会員になれと言い残されて我が家を後にされました。=その後、何の連絡もありませんが…)

屋外側 屋内側
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HF 釣り竿アンテナ

アンテナマスト

いよいよHF用アンテナ大作戦。

頼りになったのはCQ出版社のアパマン・ハム・ハンドブック。小型アンテナの設置のノウハウとインターフェア対策について実例を示して記載されています。大変参考になりました。

色々思案の結果、ベランダにルーフテラスを設置してその柱からマスト出す案が浮上しました。
ルーフがあるとアンテナを目立ちにくくする効果もあるし、以前からXYLが“ベランダに洗濯物を干していて、外出中に雨が降っても洗濯物を取り込まないでいると留守とわかり防犯上良くないので、ベランダにルーフテラスが欲しい。”と言っていたので、この際、それを実現して便乗する事となったものです。

早速、テラス屋さんにアンテナマストを何とかする事も含めて依頼をし、ルーフテラスの柱(70mm角)にマストを付ける構想となりました。

マストの径は、AH-4を取りつけるので25mmφのTVアンテナ用では心細く、少なくとも32mmφのマストを検討し、テラス屋さんの案は、柱の側面に柱の切れ端をボルト締めしそれに32mmΦマストをボルト締めするというもの。すっきりはしないが最悪はその方法だなと思いつつ、別案の検討をはじめました。

先ず考えたのは、BSアンテナ用ベランダ取りつけ金具の使用で、電器量販店、ホームセンターを回り、又、WEBでTVアンテナメーカーのサイトを調べましたが、しっくりくるものはありませんでした。何せ70mm角のアルミ柱に挟み込むにはどれも帯に短し襷に長しです。

次の案は、TVアンテナ用軒先マスト金物の使用。お店に置いてあるのはほとんど孔ピッチが70mm位で柱にはボルト締めできない寸法であきらめかけましたが、テラス屋さんに相談したところ、金物の台座に孔を開ければ何とかするとの回答で、32mmφのマストが入るものを探すも、ほとんどが25mmφ用でひとつだけ上等なもので32mmΦが入るものを見つけました。が、32ΦのTVアンテナマストが売っていない。電器屋さんにも聞いたが最近はTV用の32mmφマストは無いとの事、ハムショップで手配できないかも聞いたが手配はできても3.5m長の鋼管でそれを切れば良いが、軒先金物は横風に弱くお勧めできないとのお言葉。と言うことで軒先マスト金物も却下です。

ルーフテラスの図面を良く見ると、柱を一番屋根のエッジ側に取りつけると柱から屋根の出っ張りは8mmが最小となっていたました。8mm位なら、何かをかまして柱に沿わしてマストの取りつけが可能と思いつつホームセンター廻りに…。

先ずはマスト。ホームセンターにてTVアンテナ売り場でこれ(25mmφマスト)より太い鉄パイプは無いかと聞いたら、連れて行かれたのはステンレスのパイプコーナー。ステンのパイプはハンガー用と思いこんでいましたが、店員曰くはステンの方が鉄よりも強いとの事です。ステンのパイプにはMSとMGというタイプがありMGの方が強いらしく、MGで一番太いパイプは38mmφで長さも1.82mとベランダの手すりから立ち上げてちょうど良い高さになるのでそれを購入しました。

柱とマストの間にかますものとしては、Uボルト用の座金を見つけました。38mmφと抱きあわすと座金の底面からマストまで約9mmは隙間ができ、柱と屋根との間隔を確保できそうです。もし隙間が足らなければ平板の補強板やワッシャをかませばなんとかなるかと思い、即ち、柱−補強板−座金−(マスト)−座金をまとめてずん切りボルトを貫通させて固定するという方法で決着し、後は、ルーフテラスの工事を待つ事となりました。

いよいよルーフテラスの工事。AH-4の到着が未だなので、マストのみを工事屋さんに取りつけてもらいました。構想どおりの座金方式で上手に取りつけてくれました。

ベランダに立ったルーフとマスト マストとルーフの柱の固定。座金とボルトで3箇所固定している
品名 品番 メーカー 備考
38φステンレスマスト 18-8オールステンレスパイプ MGパイプ モリ工業 ホームセンターで購入。
38mmφ1820mm、耐荷重38Kg、肉厚実測1mm。
38φ用防水ゴムキャップx2 38GC ロケット ロケット(通販)で購入。
2個中1個のみ上部に使用。
マスト取りつけ用座金x6個 UP-35 ? ホームセンターで購入。
ステンレス角Uプレート 6個。
ボルト、ナット、ワッシャ類x6組 - - ルーフテラス工事屋さんにて手配。
ゴム製キャスター台 UJ40 マストに下に使用。家に有った物。

AH-4用つり竿

いよいよ、HF用釣り竿アンテナの構想に。 ラジエーターは釣り竿を垂直に立て、ビニール線を巻きつける事にしました。先ずは、釣り竿を入手しなければなりません。

釣具屋さんの在りかを口伝に聞きつつ3軒廻るも、アンテナに適した竿は見つかりませんでした。アンテナ用には非導電性のグラスファイバーの竿はが要るのですが、最近の釣竿はカーボンファイバー(導電性)に代わっていて、グラスのものは3軒中1軒しか置いておらず、一番長いので5.4m長で先径0.8mmφ、元径24.5mmφとアンテナにはひ弱なものでした。

Webにて検索しているうちに、AH-4を使っている方が「緑川540」なるグラスファイバー100%の釣り竿を使用している事を知り、ネット検索して仕様を見ると、同じ5.4m長の物でも、太さを見る限り先径1.88mmφ、元径26.4mmφなので先の釣具屋にあったものより強そうです。早速、通販店に注文しました。(注)

数日して釣り竿が到着。色は黒系でした。黒系は目立たなくて隠密(?)アンテナには好都合です。
さすがに一番先のロッドは細すぎて、ビニール線の巻きつけは無理そうです。一番先だけエナメル線にするか、一番先のロッドは使わない事にしました。

グラスファイバー100% 釣り竿「緑川540」

(注)
<後日談>
釣り竿「緑川540」が品切れになっていました。メーカーさんに確認したらもう部材が無くて生産中止だそうです。残念です。アンテナ用に適している竿なので復活してほしいとお願いはしておきましたが・・・
<後後日談>
なんと「緑川2 540」という別の竿が発売されています。「緑川 540」との差は確認していませんがアンテナ用に使えるかもしれません。が、これも販売が終わったようです。

<後後後日談>
最近、AMAZONでこういうグラス竿を見つけました。長さ(太さ)も各種あるようです。



つり竿のマスト固定

38mmφのステンレスパイプに釣り竿を取りつけるのですが、釣り竿を直接Uボルトで締め付けると割れてしまいます。アパマン・ハム・ハンドブックには建築工事の足場用パイプ用(48.6mmφ)クランプで水道用塩ビパイプVP40に結束バンドで竿を固定する例が載っていましたが、38mmφのマストにに48.6mmφ用のクランプは取りつけられません。そこで、もう1ランク細い水道管パイプVP30(内径30mmφ、外径37mmφ)内に竿を固定し、VP30とステンマストをUボルトで固定する事としました。

ここでひとつ問題が。内径30mmφのVP30の中に元径26.4mmφの釣り竿が入るはずが、釣り竿の根元のキャップが31mmφあり入りません。根元キャップを削ろ落とそうとしましたが材質はアルミで無理。結局、根元キャップの付け根の所で釣り竿をのこぎりで切断しました。

AH-4と共に釣り竿入り塩ビパイプをUボルトでマストに固定するので、塩ビパイプの長さはAH-4の取り付けボルトの間隔より少し長い40cmに決定し、パイプをのこぎりで切断しました。

釣り竿の底には、もともと反対側についていたゴムキャップを取りつけ、念のため、雨水が抜ける様に小孔を4箇所開けました。

釣り竿が抜け落ちない様、塩ビパイプの端に4mmの孔を開けビス、ナットでストッパーをつけました。


塩ビパイプに5mmφの孔を5組貫通させて、釣り竿「緑川」を挿入してから、結束バンドを塩ビパイプの内側の釣り竿との隙間に通し、締め付けてパイプと竿を固定しました


AH-4

いよいよAH-4の登場。弁当箱より一回り大きいぐらいのサイズで重さは1.2Kgとの事ですが持った感じは意外と軽かったです。8本のビスを外して中を開けるとこうなっていました。


ノイズ対策?

アパマン・ハム・ハンドブックや、各局のWebを見てると、 ATUを使う場合、まわりこみやノイズ、電波障害対策として、ATUの同軸とコントロールケーブルにフェライトコアを入れるのが定石の様です。後々、AH-4をマストに上げてから、コア対策するのも厄介なので、はじめからコアをつけておく事にしました。

アパマン・ハム・ハンドブックで推奨されているFT-240#43というトロダイルコアが一番良さそうなので入手しようとしましたが、近くのハムショップ3軒はコア類は扱っておらず、通販で見つけましたが送料などで割高です。駄目元でオークションで検索してみると、なんとありました。5個セットが。5個も要るかな?と思いましたが、AH-4のコントロールケーブルはICOM純正のシールドケーブルで5D並に太いので、本来はもっと安いコアで良いのですが、小さい径のコアには巻きにくいので、この際、同軸の両端、コントロールケーブルの両端をFT-240#43巻くこととして、5個購入しました。(残りの1個は電源ラインに使っています。)


マストに取りつけ

一旦マストを降ろして、屋内で作業をしました。

先ずはAH-4にケーブルを接続。コントロールケーブルは10mのICOM純正シールドコードOPC-420。ケーブルの先端のシールドを剥いて、4本のケーブルを半田あげをし、そして、アンテナ引き込み口にコネクタ(リグ側)が通るか確認。(さもないと引き込み口にケーブルを通しての屋外作業になるので) ノイズ対策にFT-240#43に6回巻いて結束バンドで固定してからAH-4内へ。4本のコードを指定どおりに挿入して、おまじないにたまたまあったフェライトコアをAH-4内部に取りつけました。

次に、同軸ケーブル。10mの5D-2Vを、先ににFT-240#43に6回ラフに巻いてからAH-4の蓋側に通し、ここにもおまじないにたまたまあったフェライトコアをAH-4内部に取りつけました。

AH-4の蓋を閉じで(ネジ8本)から、同軸をFT-240#43に結束バンドで本固定します。

AH-4をマストに付属のUボルトで取りつけ、次に、釣り竿入り塩ビパイプをUボルト+台座で固定。

屋内作業はこれでおしまい。ベランダに出して寝かして、釣り竿を伸ばしました。日隠れたのでマストへの取り付け作業はここまでにしました。


ラジエータの準備

再び屋内作業です。
AH-4の取説によると、ラジエータ長さが周波数のλ/2の倍数ではチューンが取れないとの事で、これを避けた長さにしなければなりませんので計算してみました。
ともかく、2mmφのビニールコード6mに、片側には圧着ラグを電工ペンチで圧着し、更に半田付けし、1m毎に印をつけて、釣り竿に巻けるだけ巻くべく明日を待ちます。


ラジアル線かカウンターポイズか?

AH-4のアース側をどうするか、間際まで悩みました。各周波数帯の1/4λのラジアルにするのが良いか、いいかげんい張るか、階下までアース線を延ばしアースを取るか、ルーフテラスのアルミに落とすか、ベランダの手すりに落とすか(家は木造2階建てなのでアースに落ちているはずはありませんが、結構な長さがありカウンターポイズになるかも?)

結局、何が良いのかわからないので、最初はとりあえずは景観優先で、一番目立たない様に雨とゆ沿いに張る事に。家の図面で測って7.2mの1.25φのビニールコードを用意しました。


いよいよアンテナ立て

ベランダでマスト+AH-4+竿を横倒しにし、釣り竿「緑川」を伸ばして継ぎ目をテープで固定していきます。(後日談参照)一番先のロッドはふにゃふにゃなので取り外しました。結局、給電点から釣り竿の先まで4.3mで、30cmピッチでラジアルを巻いたら13巻き半、2φビニールコードのラジエータの全長は4.43mになりました。アース側は7.2mのラジアル線をAH-4に取りつけました。

AH-4と釣り竿「緑川」の付いたマストごとルーフテラスの柱沿いに立てました。
ラジアルは、マストから雨どゆにそして直角に曲げて雨どゆ沿いに張りました。

  

同軸とAH-4コントロールケーブルを引き込み口からシャックへ、共にFT-240#43に6ターン巻いてリグへ接続しました。

早速、Tuneを取ってみると、各バンド共FBに取れます。おまけに、ラジエータ長から言ってTuneが取れるはずもない3.5MHzもTuneが取れています!?

リグに内蔵のSWRメーターでSWRを測ると1.0。うそでしょ。そんな筈はない。いくらAH-4様と言ってもなにかおかしいな?

14MHz、21MHzはコンデションが悪いのかノイズだけ、7MHzは中国、韓国、北海道、九州の局が強烈に入感していましたが何局かCallしてみるも応答はありませんでした。しかし、HFはノイズが多く、周期性ノイズでSメーターが5〜7は振っていました。こんなものかとも思いつつ、電波が飛んでいるのかな?とも・・・ともかくアンテナが立ってめでたしめでたしです。
その後、7MHzで北海道の局長さんとQSOできて一安心でした。

参考文献:アパマン・ハム・ハンドブック(CQ出版社)


品名 品番 メーカー 備考
オートアンテナチューナー AH-4 アイコム HFから50MHzまでTuneががとれます。
アンテナチューナケーブル OPC-420 アイコム AH-4に付属の5mのケーブルでは短いので、オプションの10m長のものを購入しました。
同軸ケーブル 5D2V、10m NAGAOKA  
グラス硬調万能竿 緑川(りょくせん)540 帆柱興産(株) 通販店で買いました。(が、今は生産中止になったそうです。残念!)
塩ビパイプ VP30 HIVP 30 エスロン つり竿固定用、40cmに切断して使用。
結束バンド(耐候性) KBF-250100C(BK) ELPA 塩ビパイプ内で釣り竿を締め付け固定用。
トロダイルコアとケーブル結束用。
ビス4mmx45mm
ナット4mm
ワッシヤ4mm 2本
スプリングワッシャ4mm
塩ビパイプから釣り竿を落ちない様止めるもの。
Uボルトx2
Uボルト座金x4
太さ8mm、内径40mm、長さ118mm ? 塩ビパイプを38φのマストに固定用。
2.0mm2平行ビニール線 黒色、6m、いわゆるACコード、引き裂いてラジエーターに使用。
1.25mm2ビニール線 黒色、7m、ラジアルに使用
トロダイルコアx5個 FT-240-43 ノイズ対策用、ケーブルの両端に巻きつけた。
フェライトコアx2個 ノイズ対策用、AH-4内に取り付け
自己融着テープ(UTPE) NITTOブチルゴムテープNo.15 日東シンコ-(株) コネクタ周りの防水用。
インシュレータ G-B37-HD 日本アンテナ マストにケーブルを固定用。
その他     ビニールテープ、半田他の補材。

<後日談>2006/2

釣り竿アンテナアンテナを立てて約1年が経過。
なんか竿に巻き付けているワイヤーが緩んで来ました。
最初は熱膨張でこんなに伸びるのかなと思っていましたが、実は竿の継ぎ目が緩んで落ちてきた様です。

竿の継ぎ目はしっかり固定しましょう。

ローカル局のお話では、ビニールテープは下から上に巻き上げると耐水性が強いとの事。
また、本格的に釣り竿の継ぎ目を固定するには、先ずテグスを巻いてその上を瞬間強力接着剤で固定すると良いそうです。

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釣り竿アンテナで交信したDX局

こんな釣り竿アンテナでも、結構飛んでくれています。 それなりにDXを楽しんでいます。

ここをクリックすると交信したDX局のリストが開きます。

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V/Uのアンテナ

<すみません。未だ工事中です。>

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CATV TVI対策

<すみません。未だ工事中です。>

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